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日々の中での出来事・思いを重ねていきたいなぁ。仕事のことも生活環境の事も友人のことも仲間のことも連ねていきたいなぁ。


by papillon-e
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映画感想

 仲良しのMちゃんからの熱烈強烈お勧めの映画「エミリー・ローズ」を見た。人から進められても私自身見たい映画のジャンルではない。怖いのは嫌いだ。夜,寝れなくなるし、物音にもビクビクしてしまう。中学の時に「エクソシスト」を見て怖くて寝れなくなってしまった事がある。ほとんどノイローゼのような状態で部屋に入るのも怖かった。それ以来、怖いのは見ない。(でも「羊達の沈黙」は見た)

 あまり熱心に「あんたは見とき。役に立つ」とか「いろんな答えが見つかるはずやから見とかなあかん」と半年ほど言われ続けるとさすがに「そうかな〜〜」と思い,レンタルしてみた。

 考えさせられる内容だった。宗教がテーマでもあるのでピンと来ない人もいるだろうし、私もそれほどわかっている訳ではない。ただ、「『悪魔』はいるのは知っている。」と思ったのが「やっぱりね」になった。どういう現れ方をするのか、どのように見えるのかはや解らない。この映画のような悪魔には実際にお目にかかった事もお話した事もないから姿形や表現の仕方はわからない。忍び寄る何かだろう。
 心の中に巣食う黒いモノがあるのも知ってる。でも、それは悪であるかもしれないけど、悪魔では無いと思うのだけど・・。

 マリア様がエミリーに「このまま私と一緒に来る事もできるけど、どうしたいか?」とエミリーに選択を促すシーンがとっても印象的だった。そう、神様って選択肢を下さる所がある。仏様は慈悲と慈愛で何もしないけど、見守っていて下さる。でも、神様ってちょっと違うように思っている。マリア様が神様なのかどうかはよくわからない。けど、神様ってもっと人間的(?)だと思っている所もあるので、妙に納得した。
 Mちゃんが言っていたとうり、淡々と進んで行く内容で、怖さとか人を驚かせて喜ぶ映画でなく、いろんな疑問を少し謎解きしてくれる映画だった。仏の愛も,神の愛も現れ方は違うだろうが、ありがたく尊い。

 私は宗教にあんまり興味がない。でも、信仰心は持っているように思う。八百万の神も、お稲荷さんも伊勢神宮も北野神社にもお地蔵さんにも手を合わすし、お寺に行っても手を合わす。教会にいったらお祈りもするし、モスクに行っても見よう見まねで御祈りする。節操のない人で面目ないが、でも、生かされている喜びと,導かれる幸せと,包まれる安堵感は「ある」と信じている。

 「エミリー・ローズ」と言う映画、実話だそうだから、余計に胸に迫るモノがあった。彼女の勇気と信仰心に頭を垂れるばかりだ。それにしても、何故「悪魔」は人の身体を乗っ取って自己アピールをしようと思ったのだろう。そんな事しなくても充分に世界は混沌としてるし、人は狂気に走っている。これ以上、悪の種をまいても芽が出ないのではないだろうか?もっとも、国家元首に取り憑いて悪さをやらかそうって言うのは大変困るけど・・・。「私達はいるんだ。存在してる」って言うのには充分過ぎる話だ。
 「一度闇を見た者は・・・」と言う神父の言葉があったが、本当の闇って何なのだろう。宗教的な闇だろうから、現実的に言い表せないかもしれないけどね。心の闇は多少なりとも知っているつもりだけど、「つもり」だけなのだろう。
 この亡きエミリー・ローズに悲哀と尊敬を込めて「安らかにお眠り下さい」。

 けっこう怖かったので夜に一人で見るのはお勧めしません。休みの明るい昼時にどうぞ!
by papillon-e | 2006-12-14 18:06